米大学バスケでスキャンダル、強豪校コーチやアディダス社幹部が贈収賄
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【9月27日 AFP】米ニューヨーク(New York)の連邦地検は26日、選手の契約などをめぐり不正な金銭のやり取りがあったとして、NCAA男子バスケットボール・トーナメント(NCAA Men's Basketball Tournament)に参戦する強豪校のコーチや独スポーツ用品大手アディダス(Adidas)の幹部ら計10人を贈収賄罪で訴追した。
米連邦捜査局(FBI)による2年間の調査の末、今回訴追されたコーチはアリゾナ大学(University of Arizona)のエマニュエル・リチャードソン(Emmanuel Richardson)氏、オーバーン大学(Auburn University)のチャック・パーソン(Chuck Person)氏、オクラホマ州立大学(Oklahoma State University)のラモント・エヴァンス(Lamont Evans)氏、南カリフォルニア大学(University of Southern California)のトニー・ブランド(Tony Bland)氏の4人。
アディダスからはシニアディレクターを務めるジェームス・ガット(James Gatto)氏ら2人、他にも業界で名をはせる代理人や財務顧問の名前が挙がった。
連邦地検によると、特定の大学でプレーすることを条件に、有力高校生やその家族に賄賂が贈られたといい、あるケースでは、ガット氏が自社とスポンサー契約を結ぶNCAAの強豪大学に進学させるため、10万ドル(約1100万円)を選手の家族に支払ったとされている。
また訴状によると、訴追されたコーチは、自身が指導した選手が大学卒業後に米プロバスケットボール(NBA)入りした際、特定の代理人や財務顧問と契約させることで、金銭を受け取っていたという。
今回、スキャンダルに関わった選手の名前は明らかにされなかったが、訴状では強豪ルイビル大学(University of Louisville)の学生が賄賂が贈られた選手として挙げられている。(c)AFP