レブロンのトランプ大統領批判止まらず、「ばか」呼ばわりしたことに後悔なし
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【9月26日 AFP】米プロバスケットボール協会(NBA)、クリーブランド・キャバリアーズ(Cleveland Cavaliers)のレブロン・ジェームズ(LeBron James)は25日、スポーツ界と対立して国を分裂させているドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領を「bum(ばか)」と評したことについて後悔していないと語った。
トランプ大統領が昨季王者のゴールデンステイト・ウォリアーズ(Golden State Warriors)とステフェン・カリー(Stephen Curry)に対し、ホワイトハウス(White House)への招待を取り消す意向を明らかにしたことを受け、ジェームズは23日に自身のツイッター(Twitter)で「ばかだな。カリーはそもそも行かないことを明言している。だから招待なんて存在しない。あなたが現れるまで、ホワイトハウス訪問は名誉なことだった」と投稿していた。
25日に行われたプレシーズンのメディアデーで記者会見に臨んだジェームズは、自身の言葉の選択について後悔していないかと問われると、無表情で「ノー」と回答。トランプ大統領を何度も「あの男」と呼びながら、自分で国を導くことができていないと指摘し、「まず第一にNFL、コーチ、選手、オーナー、そしてファンに敬意を表する。全員が一丸となっているNFLは素晴らしかった。分裂などしていない。あの男がこれからもわれわれを人として分裂させようとしてもだ」と述べた。
「米国が世界で最も偉大な国であることは分かっているし、ここは自由の土地だ。だけど、それでも周囲と同じように問題は抱えている。そして問題が起きたときには一緒に解決策を探り、人として最大限の努力をしていかなければならない。なぜなら、人々がこの国を動かしているからだ。一個人ではないし、彼ではないことは分かり切っている」
NBAで最も注目されているスター選手のジェームズは、トランプ大統領への抗議としてNFLの各チームが24日の試合で結束したことを称賛すると同時に、選手たちが国歌演奏で示した行動に対する大統領の反応は、国の導き方を分かっていないものだと指摘した。
ジェームズは「彼はこの素晴らしい国のリーダーとして、自分が手にしている力を理解していない。人種を問わずどれほど多くの子どもたちが、米大統領の指導力、リーダーシップ、そして励ましの言葉に敬意を持っていることか。彼はそれを分かっておらず、そのことに何よりも腹が立つ」と話し、サンフランシスコ・フォーティナイナーズ(San Francisco 49ers)の元QBコリン・キャパニック(Colin Kaepernick)が人種差別への関心を引くために開始して、NFLに広まった抗議行動の本質について、トランプ大統領は誤解していると主張した。
「これらのアスリートたちが行っていることは大きな力だ。国旗や軍をはじめとした公務員を軽視しているのではない。平等の権利や、不公平に対する考えを話すことの選択肢や自由を訴えているんだ」
ジェームズはまた、新シーズンが開幕する来月にNBAの選手が同様の抗議行動に出る可能性について排除せず、「今から(10月)17日までの間に何の変化もなければ、NBAに何かが波及していくことになっても驚かないね」とコメントした。(c)AFP