ロヒンギャ女性らを苦しめる悪夢─集団レイプの記憶
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【9月25日 AFP】イスラム系少数民族ロヒンギャ(Rohingya)のシャミラさん(仮名、25)は、娘の手を取ってその手が白くなるほど固く握り締めながら、ミャンマーの自宅に押し入ってきた兵士らに子どもたちの目の前で集団レイプされた時の様子を振り返った。バングラデシュの難民キャンプでは、このような被害を打ち明ける人が後を絶たない。
国連(UN)の監視団は、ここ数週間にミャンマーから民族抗争を逃れてきたロヒンギャの中に、レイプや集団レイプの犠牲者が大勢いると報告している。被害者のほぼ全員が、レイプ犯は軍服を着た男らで、ミャンマー軍だったと話したという。
こういった事例はほぼ間違いなく氷山の一角にすぎないと、専門家らはみている。保守的なイスラム社会の中ではレイプ被害者側が烙印(らくいん)を押されることや、避難場所や食料の確保が困難になることを恐れて、被害を告白できずにいる女性や少女が多くいる可能性がある。
襲撃後3日間歩き続けてバングラデシュに到着した時もまだ出血が止まっていなかったというシャミラさんは、隣に座った6歳の娘の手を握りながら、「兵士3人全員が私をレイプしました」と涙ながらに語った。「3人が去ってから、子どものうち2人を連れて家を飛び出し、生きるために避難する人々の流れについて行きました」
襲撃を受けた際に外出していた夫とは、以後一度も会っていない。残る3人の子どもたちの行方も分からない。兵士らが来た時3人は外で遊んでいて、襲われた後には姿が見えなくなっていたという。