盗聴防止スマートフォン、カスペルスキー系ロシア企業が公開
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【9月23日 AFP】ロシアの首都モスクワ(Moscow)で22日に開かれたビジネスフォーラムで、盗聴を防止するスマートフォンが公開された。
ロシア北部の針葉樹林タイガにちなんだ緑色のボディーの「タイガフォン(TaigaPhone)」は、5インチのタッチ画面のスマートフォンで、価格は1万5000ルーブル(約2万9000円)前後。ロシアのITセキュリティー大手「カスペルスキー研究所(Kaspersky Lab)」の共同創設者でもある著名なIT実業家、ナタリア・カスペルスキー(Natalya Kaspersky)氏が率いるソフトウエア開発企業「インフォウオッチグループ(InfoWatch Group)」が製造した。
同社はすべてのユーザーに機密保持を保証するとしており、個々のデバイスの位置追跡が可能で、情報漏えいを防げるとしている。
アンチウイルスソフトを開発しているカスペルスキー研究所は、ロシアの情報機関とのつながりが一部で疑われている。特に米国の情報機関や警察当局は安全保障上の脅威を懸念し、今年7月に連邦機関で同社のソフトウエアを使用することを禁止した。
しかし、カスペルスキー研究所はロシアの政府機関との関係を繰り返し否定しており、またそうした証拠もこれまで見つかっていない。(c)AFP