【10月22日 AFP】中国・黒竜江(Heilongjiang)省ハルビン(Harbin)の夏の午後は暑く、有名なミルク味のアイスキャンディーを食べながら石畳の道を散歩する観光客らの姿が見られる。しかし市内には、冬のスポーツのスキーに適した完璧な環境を用意してくれる施設もある。

 新しくオープンした世界最大級の室内スキー場は、空調と地下の冷却システムを使い、施設内の気温はマイナス5度に保たれている。8万平方メートルの巨大施設には6本のコースがあり、最も長いものは500メートルもある。

 2022年に北京(Beijing)で行われる冬季五輪に向け、ウインタースポーツ大国に生まれ変わるという中国の野心の強い表れだ。

 つい最近まで中国では、スキーは庶民の手には届かないぜいたくな遊びと考えられていた。現在、中国のスキー人口は600万人だが、習近平(Xi Jinping)国家主席は今後数年で3億人まで増加することを期待している。(c)AFP/Yanan WANG