ホロコースト否定のベルギー元議員、強制収容所の訪問と感想文の提出命じられる
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【9月21日 AFP】ベルギーの元国会議員が20日、ナチス・ドイツ(Nazi)によるホロコースト(Holocaust、ユダヤ人大量虐殺)を否定した罪で首都ブリュッセル(Brussels)の裁判所から有罪判決を受け、ナチスの強制収容所跡地を訪問し、そこで目にしたことや感じたことを書いて提出するよう命じられた。
有罪判決を受けたのは保守派の政治家として知られるローラン・ルイ(Laurent Louis)被告(37)。同被告は2015年、ブログの投稿で第2次世界大戦(World War II)時に行われたホロコーストの犠牲者数を矮小(わいしょう)化したとして、執行猶予付きの禁錮6月、罰金1万8000ユーロ(約240万円)の刑を言い渡されていた。
20日に行われた控訴審で裁判所は被告への判決を支持したものの、ポーランドのアウシュビッツ・ビルケナウ(Auschwitz-Birkenau)強制収容所やドイツのダッハウ(Dachau)強制収容所を含むナチスの収容所跡地5か所を訪れることを条件に、刑の執行を5年間猶予するとした。
ベルガ(Belga)通信の報道によると、被告は司法当局に対し、各収容所への訪問後に「収容所で目にしたこと、そして感じたことについて最低50行の文章を毎回提出すること」が義務付けられているという。また、その文面を訪問から1か月以内に(Facebook)上で公開しなければならない。
ルイ被告の弁護士によると、被告は自身の行為について「深く反省している」といい、収容所跡地への訪問は被告側が提案したものだったという。同被告はフェイスブックの投稿で、「裁判所の決定に従い毎年収容所を訪れ、悔い改める」と表明した。(c)AFP