HIVに感染した喫煙者の死因、HIV関連より肺がん 研究
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【9月19日 AFP】HIV(ヒト免疫不全ウイルス)感染者で喫煙している人は、HIVよりも肺がんで死亡する確率がはるかに高いことが18日発表の研究報告で明らかになった。
米医学誌「JAMAインターナル・メディシン(JAMA Internal Medicine)」に発表された研究報告は、「HIV感染と喫煙が重なると、肺がんの発症を加速させる可能性がある」と警告している。
さらに研究は、HIV感染患者で喫煙習慣があり、HIVを抑えるための抗レトロウイルス療法(ART)を受けている人は、HIVそのものより喫煙で寿命が短くなると指摘している。
この研究結果が特に懸念されるのは、HIV感染者の喫煙率が高いためだ。HIV感染者の喫煙率は40%で、これは米国の非感染者喫煙率の約2倍に当たる。
報告によると、ARTをしっかり受けながらも喫煙を続けている人の25%近くは肺がんで死亡するという。これは性別や喫煙頻度によって、AIDS(エイズ、後天性免疫不全症候群)関連の死因の6~13倍に相当する。
一方、コンピューターモデルを使った予測に基づくと、喫煙を40歳でやめた人が肺がんで死亡する割合はわずか6%程度になるという。
報告の共著者で米マサチューセッツ総合病院(Massachusetts General Hospital)のトラビス・バゲット(Travis Baggett)氏は、「HIV感染者が健康増進と長生きのためにできる最も重要なことの一つは、喫煙をやめることだ」と語った。(c)AFP