【9月15日 AFP】印象派の父、クロード・モネ(Claude Monet)が集めた「秘密の」アートコレクションが14日、フランスの首都パリ(Paris)でモネの死後90年を経て初めて展示された。

 モネがひそかに買い集めたピエール・オーギュスト・ルノワール(Pierre-Auguste Renoir)やポール・セザンヌ(Paul Cezanne)、パブロ・ピカソ(Pablo Picasso)にウジェーヌ・ドラクロワ(Eugene Delacroix)といった同時代の画家たちの驚くべきコレクションを見つけ出すのに、フランスの美術史家たちは4年の歳月を要した。

「私は自己中心的。私のコレクションは私だけのもの…それから友人の」。ノルマンディー(Normandy)地方ジベルニー(Giverny)にあるモネの自宅を訪ねた記者たち対してモネはこう語った。モネの自宅にあるすばらしい庭園を訪れる人の数は毎年50万人にも上る。

 大量のコレクションをまとめたマルモッタン・モネ美術館(Marmottan Monet Museum)の学芸員の一人、マリアンヌ・マチュー(Marianne Mathieu)さんは、「モネのコレクションについてはほとんどわかっていなかった」と話す。「モネが私生活について語ることはなく、自分のアートコレクションもただただ私的なものとして保管していた」のだという。

 モネが亡くなった1926年当時にはコレクションの目録があったが、第2次世界大戦(World War II)中に失われた。(c)AFP/Antoine FROIDEFOND