【9月15日 AFP】2018年平昌冬季五輪の公式日程が14日に発表されたことを受け、大会組織委員会はこれによって出足が思わしくないチケットの販売状況が好転するとの考えを示した。

 北朝鮮のミサイル実験に国際社会が懸念を示して大会への期待に水を差す中、平昌五輪組織委員会(POCOG)はチケットの売れ行きが予想よりも鈍い状況であることを認めている。開催地が限られたウインタースポーツにしかなじみがなく、市場の中核となっている欧米諸国から遠い距離にある韓国であることから、会場のスタンドを満杯にするためには地元ファンの観戦が欠かせない要素となっている。

 インターネットでの販売が5日に開始されて以降、来年2月に約2週間の日程で行われる平昌五輪のチケットは国内で7万2000枚、海外で19万1000枚の合計26万3000枚が購入されたものの、まだ大多数を占める118万席が売れ残っている。

 この状況を受け、少なくとも107万枚を売り上げることを望んでいる同組織委は、競技日程が公式サイトで発表になったことにより、大会への期待感が本格的に高まると予想。李熙範(Hee-Beom Lee、イ・ヒボム)会長が、「具体的にどのスポーツがいつ行われるのか、観客が確認することができるようになった。これで観戦旅行に向けて計画を立て、チケットを購入しやすくなる」と述べると、広報担当者も日程の発表が大勢のファンの関心を引きつけるという見解を示した。

 平昌五輪では「スノーボードのビッグエア」をはじめ、「スピードスケートのマススタート」、そして「カーリングの混合ダブルス」などの新種目が行われることになっており、POCOGは「これで金メダルを争う競技は全102種目となり、冬季五輪史上最多の数字に上っている」と述べた。(c)AFP