【9月17日 CNS】独・フランクフルト(Frankfurt)で12日、自動車メーカーのオリンピックとも呼ばれる世界最大規模のフランクフルト国際自動車ショー(IAA)が開幕し、奇瑞汽車(Chery Automobile)が新シリーズ「EXEED」と「EXEED TX」を発表した。EXEEDのターゲットは国内の中・高所得者と国際マーケットで、シリーズ第1弾となる「TX」は、百度(Baidu)が公開している「アポロ」プラットフォームと共同開発した自動運転人工知能(AI)を搭載したAI自動車である。

 「TX」最大の特徴は、百度のアポロが搭載しているAIアシスタント「DuerOS」である。DuerOSは音声会話、顔認識、ARナビゲーションなどの技術が組み込まれ、運転手の好みに合った、個性的な提案ができるようになる。自動車は今後、ただの交通手段ではなく、運転手の「秘書」となりうるのだ。

 百度副会長兼グループ代表の陸奇(Lu Qi)首席運営官は、「アポロは今後3~5年のうちに、中国の自動運転システムを世界一に引き上げることができると確信している」と述べた。

 自動運転の領域は、自動車業界全体が協力して取り組むことで発展できる。今回の共同開発に関して、奇瑞汽車側は「百度と共に『IT+自動車』モデルを造り上げ、両社の強みを活かし、双方の技術の向上を図りたい」とし、百度側は「奇瑞汽車と強力なタッグを組み、両社の強みを活かしてアポロを常にアップデートしていくことで、中国の技術や製造業を飛躍させ、いつか世界で自動車革命を起こしたい」と述べた。(c)CNS/JCM/AFPBB News