「絶滅種」のガラパゴスゾウガメ、飼育下で繁殖へ
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【9月14日 AFP】過去10年間に行われてきたガラパゴスゾウガメのDNA研究で、150年前に絶滅したと考えられてきた種と同様の遺伝子構造を持っているカメが発見され、この種を飼育下で復活させ繁殖させる運びとなった。ガラパゴス国立公園(Galapagos National Park)が13日、明らかにした。
この繁殖プログラムの対象となる個体は32匹で、うち19匹が絶滅したと考えられてきた種の系統。ガラパゴス諸島(Galapagos Islands)フロレアナ島(Floreana Island)での中期的な再繁殖を目指す。
この種は捕鯨船員に食糧として捕獲され、フロレアナ島では絶滅したが、捕獲された一部のカメは船の積み荷を減らすためにイサベラ島(Isabela Island)のウォルフ火山(Wolf Volcano)周辺に置き去りにされた。
ガラパゴス国立公園とガラパゴス保護委員会(Galapagos Conservancy)が2008年と2015年にイサベラ島で行った遠征で、カメ150匹について分析したところ、絶滅したガラパゴスゾウガメと同様の遺伝子を持つ個体が見つかった。
エクアドルは2015年、ガラパゴス諸島でファウストガメ(Chelonoidis donfaustoi)を発見したと発表し、ガラパゴスゾウガメは全15種となったが、そのうち3種が絶滅している。(c)AFP