【9月12日 AFP】国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は12日、世界各地で難民となった子どもたちのうち、半数超に当たるおよそ350万人が学校に通えていない状態であると明らかにした。同事務所は、難民の子どもたちに対する教育へのさらなる出資と持続的な資金援助を求めている。

 UNHCRが発表した報告書によると、UNHCRの支援下にある5~17歳の難民の子どもたち640万人の中で、昨年の間に1日も学校に通わなかった子どもたちはおよそ350万人に上ったという。

 UNHCRのトップを務めるフィリッポ・グランディ(Filippo Grandi)高等弁務官は報告書で、「難民の若者への教育は、受け入れ地域の平和的で持続的な発展、および母国の将来の繁栄に不可欠なものだ」と訴えた。

 またUNHCR は援助国の政府に対し、難民に対する教育への出資金の増額と、「緊急の局面から抜け出した後」の持続的な資金援助に取り組むよう求めた。

 グランディ高等弁務官によると、UNHCR の支援下にある難民1720万人の半分は子どもだという。(c)AFP