米GM、初の「大量生産可能」な自動運転車を展開 開発部門
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【9月12日 AFP】米自動車大手ゼネラル・モーターズ(General Motors)の自動運車開発部門は11日、初の「大量生産可能」な自動運転車の展開に着手したことを明らかにした。法律さえ整えば販売もできるほどの出来だという。
GMが2016年に買収したスタートアップ「クルーズ・オートメーション(Cruise Automation)」を率いるカイル・フォクト(Kyle Vogt)氏は、「これは単なるコンセプトデザインではない。エアバッグや衝撃吸収帯、快適な座席もある」と同日発表の車両についてコメントした。
フォクト氏はMediumへの投稿で、この自動運転車が年間数十万台の生産能力のある工場で製造されることを明らかにし、自動運転車の利用を許可する法律が整えば、大規模生産と販売を開始できる状態にGMがあることをつづった。
米下院では先週、全米50州での自動運転車に関する統一の枠組み制定を目的とした法案が可決した。エレーン・チャオ(Elaine Chao)米運輸長官は今週、自動運転技術に関する発表を行う予定だ。
11日に発表された車両についてフォクト氏は、シボレー(Chevrolet)ブランドの電気自動車「ボルト(Bolt)」の一部要素を持つ自動運転車でシリーズ3代目になるとしながら、ミシガン(Michigan)州レークオリオン(Lake Orion)にあるGMの製造工場で生産されることを明らかにした。
同氏はまた「ドライバーなしの運転で必要と考えられる、冗長性と安全性の要件を満たす初めての車」で、「このような車はこのほかに存在していない」とも語っている。
数週間後には、カリフォルニア(California)州サンフランシスコ(San Francisco)でこの自動運転車を走らせる予定となっているが、現時点ではまだ運転席に人が座ることになるという。(c)AFP