テスラ、ハリケーン避難でバッテリー容量増強 アクセス不安視する声も
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■遠隔操作で車両をシャットダウン
テスラは、無線ネットワークを利用するOTA機能で一歩リードしているが、その他多くの自動車メーカーも、電子化が進み、インターネットに常時接続されている車両(コネクティッド・カー)に対してはある程度コントロールできる。
自動車ソフトウェア・ソリューションなどを手掛ける米コックス・オートモーティブ(Cox Automotive)のカール・ブラウアー(Karl Brauer)氏は、「多くの消費者は、ゼネラル・モーターズ(GM)が遠隔操作で車両をシャットダウンできることを知らない」と話す。そして「警察官が『あの車を止めろ』と言えば、GMはそれをすることができる。そのようなことを10年以上やってきたことは、知られたくないだろうが」とも述べた。
米自動車情報サイト、エドマンズ・ドット・コム(Edmunds.com)の編集主任エド・ヘルウィグ(Ed Hellwig)氏も、他の自動車メーカーも将来的にはテスラのレベルにいずれ追いつくだろうと述べ、「ゆくゆくは、OTAでのソフトウエアアップデートなど、ある程度のコントロールは可能になる」と続けた。
ただ同氏は、一般の消費者が所有車への敵対的なハッキングを心配する必要はないとの楽観的な見方を示している。
テスラは2016年、中国のセキュリティー会社から「モデルS」の遠隔操作の脆弱(ぜいじゃく)性について指摘を受け、欠陥を改良した過去がある。この時のソフトウェア更新は、OTAを使って行っている。(c)AFP/Virginie Montet with Luc Olinga in New York