【9月12日 AFP】朝鮮半島が核問題で緊張が高まっているなか、来年2月9日から25日まで行われる2018年平昌冬季五輪の責任者は11日、核実験やミサイル発射を繰り返して国際社会に緊迫感を与えている北朝鮮との国境から80キロメートルしか離れていない韓国・平昌(Pyeongchang)から開催地を変更する「プランB」の予定はないとして、大会期間中の「完璧な安全」に自信を示した。

 この問題については先日、スイス出身のIOC理事ジャン・フランコ・カスペル(Gian Franco Kasper)氏が、安全への不安から一部の国が大会に参加しない可能性があるという見解を示し、「大会中は平昌が最も安全な場所であると確信している。私が懸念しているのは、アスリートの身を心配して大会をボイコットする国が出てくる可能性があることだ」 と述べていた。

 韓国の五輪組織委員会(POCOG)会長を務める李熙範(イ・ヒボム、Lee Hee-beom)氏は、ペルーのリマ(Lima)で開かれたIOC理事会のあと、報道陣に対して「大会は五輪停戦に基づいており、プランBはない」と述べた。

「10月24日にギリシャで採火式が行われる予定になっており、11月1日には聖火が韓国に到着するだろう。五輪期間中は完璧な警備態勢と安全性がもたらされる」

 李会長はまた、大会に参加するために北朝鮮の選手団が国境を越えて来ることを確信しているとして、「これまでのところ、北朝鮮選手団が平昌に来ると信じている」と語った。(c)AFP