アンダーソン「本当に最高」 自身初のGS決勝進出、全米オープン
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【9月9日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2017)は8日、男子シングルス準決勝が行われ、大会第28シードのケビン・アンダーソン(Kevin Anderson、南アフリカ)が4-6、7-5、6-3、6-4で第12シードのパブロ・カレーニョ・ブスタ(Pablo Carreno Busta、スペイン)を破り、キャリア初の四大大会(グランドスラム)決勝に進出。試合後にはボックス席の家族や友人と抱擁を交わし、喜びを分かち合った。
勝利を収めた瞬間にアーサー・アッシュ・スタジアム(Arthur Ashe Stadium)のボックス席へ走り、友人や家族に抱きついて喜びを爆発させたアンダーソンは、「今は何を話せばいいか分からない。決勝進出で仲間たちとハグすることが適切なのか分からないけれど、そうしたい気持ちだったんだ」とコメントした。
「長い道のりだった。本当に最高だよ。このために懸命に努力しているんだ。本当にタフな試合だった。最初は緊張していたし、パブロが好調なのは分かっていたから、全力を出し切る必要があった。天にも昇る気持ちだよ。あと一試合に臨めるのはうれしい」
アンダーソンがボックス席の陣営スタッフと抱き合ったのは、特に子どもの頃から一緒にグランドスラム制覇の夢を育んできた弟グレゴリー(Gregory Anderson)氏への気持ちの表れだったとして、「彼は僕がテニスを始めた5歳のときから一緒だった。僕らはずっと一緒にプレーしてきたんだ」と語った。
現在31歳のアンダーソンはまた、世界ランキングが80位まで転落していた今年1月に腰の手術に踏み切ればシーズン絶望になる可能性があった状況からここまで来たことに驚いており、「昨年末は厳しい状況だった。腰の手術が必要になるかもしれないと言われたんだ。一年を棒に振るかもしれなかったことを考えれば、たった9か月でここまで来られたなんて、本当に最高だよ」と話している。
世界ランク32位のアンダーソンは、第24シードのファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)を破った第1シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)と決勝で対戦する 。(c)AFP