【9月8日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2017)の男子シングルス準決勝が8日、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)対ファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)、ケビン・アンダーソン(Kevin Anderson、南アフリカ)対パブロ・カレーニョ・ブスタ(Pablo Carreno Busta、スペイン)の組み合わせで行われる。そこでAFPは、男子シングルス準決勝に関する5つの事実をまとめた。

■二桁シードの躍進

 今回の準決勝は、二桁シードの選手が3人というラインアップになっているが、これは四大大会(グランドスラム)では2002年に開催された全仏オープンテニス(French Open)以来の状況となっている。当時はファン・カルロス・フェレーロ(Juan Carlos Ferrero、11)、アレックス・コレチャ(Alex Corretja、18)、アルベルト・コスタ(Albert Costa、20)、今大会はカレーニョ・ブスタ(12)、デルポトロ(24)、アンダーソン(28)という顔ぶれになっている(かっこ内の数字はシード番号)。

■スペイン勢の活躍

 今大会ではナダルとカレーニョ・ブスタが4強に勝ち残り、スペイン勢2選手が準決勝に進出した史上初の全米オープンとなった。また、来週発表の世界ランキングでは、ナダルと女子のガルビネ・ムグルサ(Garbine Muguruza、スペイン)が同時に頂点に立つことが確定しており、ATPとWTAの王座を同じ国の選手が占めるのは2003年8月以来となる。当時は米国のアンドレ・アガシ(Andre Agassi)とセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams)が世界1位を記録していた。

■ナダル、準決勝で無類の強さ

 グランドスラム通算26度目の4強入りを果たしたナダルは、2009年にニューヨーク(New York)でデルポトロに敗れて以降、グランドスラムの準決勝では14戦負けなしの成績を残している。仮に今回も勝利すれば、グランドスラムでの決勝進出は通算23度目となる。一方、2009年大会覇者のデルポトロがグランドスラムでベスト4に入ったのは、今大会がわずかに4回目となっている。

■被ブレーク、ほぼゼロ

 アンダーソンは今大会、計87回のサービスゲームをプレーしながら、ブレークされた数はわずか3回にとどめており、ブレークポイントのピンチも18本中15本セーブすることに成功している。

■最低ランクでの決勝進出なるか

 トミー・ハース(Tommy Haas、ドイツ)が当時34位で4強入りした2009年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)以降のグランドスラムでは、現在世界32位のアンダーソンが最低ランクでの準決勝進出者となっている。アンダーソンと世界28位のデルポトロは仮に決勝へ進むと、1973年に現行のランキング制度が導入されてからでは、最低ランクのファイナリストとなる。(c)AFP