【9月7日 AFP】インドの最高裁は6日、性的暴行を受け妊娠した少女(13)に対し、中絶手術の実施を認める判断を示した。同国の法律では妊娠20週を過ぎた場合、母体に命の危険があるときにのみ中絶が認められているが、少女は妊娠32週を迎えていた。

 少女の弁護士はこれまで、中絶が認められなければ少女は「心的外傷と苦悩にさいなまれる」と主張していた。地元メディアは少女の父親の同僚が、少女に対する性的暴行容疑で逮捕されたと報じている。

 少女を診察したムンバイ(Mumbai)の医師によると、少女は初診時、すでに妊娠27週だったという。

 インドでは性的暴行の被害者をはじめとして、妊娠20週を超えた妊婦に対する中絶手術の許可を求める訴えが相次いでいる。最高裁は先月、おじから性的暴行を受けて妊娠した女児(10)をめぐり、医師らが母体に危険が及ぶと判断したことを受け、中絶を認めない判断を示した。女児はその後、出産している。

 活動家らは被害者保護の観点から、中絶手術が認められる期間を妊娠24週まで延ばすよう訴えている。(c)AFP