「手配犯が避難してきたら逮捕」 米保安官に批判の声、ハリケーン接近を控え
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【9月7日 AFP】超巨大ハリケーン「イルマ(Irma)」の上陸が見込まれる米フロリダ(Florida)州で、地元の保安官が避難所に姿を現した指名手配犯を逮捕するとツイートし、激しい批判の声が上がっている。
フロリダ州中部ポーク(Polk)郡のグレイディー・ジャッド(Grady Judd)保安官は「逮捕状が出ている指名手配犯がイルマから避難したければ、ポーク郡刑務所(Polk County Jail)という名の安全で丈夫な避難所に喜んで送り届けてやる」とツイッター(Twitter)に投稿した。
ジャッド保安官は、警察は避難所でも職務を遂行し、避難所を訪れる全員の身元を確認すると述べた。
同保安官は「避難所で純真な子どもと性犯罪者や性的搾取者を一緒にすることはできないし、するつもりもない」と強調し、該当する人物の避難所への立ち入りは認められないと述べた。
しかし、こうした発言について、ハリケーンの襲来を利用して逮捕状を執行し、交通違反のような軽微な犯罪で指名手配された人の命をも危険にさらしているとして、ソーシャルメディア上で激しい非難の声が上がっている。
5段階中最強の「カテゴリー5」へと勢力を強めた「イルマ」は6日、カリブ海(Caribbean Sea)を直撃し、今後フロリダ州に向かうとみられている。
(c)AFP