【9月7日 AFP】男子テニスのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は6日、ファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)に敗れた全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2017)のシングルス準々決勝後、今大会における自身のプレーは優勝するには不十分だったと語った。

 大会第3シードのフェデラーはこの日、アーサー・アッシュ・スタジアム(Arthur Ashe Stadium)で同24シードのデルポトロに5-7、6-3、6-7(8-10)、4-6で屈し、決勝で涙をのんだ2009年大会の再戦で雪辱を果たすことはできなかった。

 今シーズンの四大大会(グランドスラム)で初黒星を喫した試合後、インタビュールームへ直行したフェデラーは「ファン・マルティンはライオンのように戦った」とたたえた上で、「今の自分のプレーは今大会を優勝するには不十分だったと感じる」と振り返った。

 また、この日の試合までデルポトロに対し通算16勝5敗の成績を誇っていた36歳のフェデラーは、「よくあることだ。説明するのは難しい」とした上で、「プレーが悪かったとは思わないが、自分の流れにならなかった」と話した。

「ただ重要なポイントでより良いプレーをする選手にぶつかってしまった。自分は大会に残るにはふさわしくなかった」

 試合前には準決勝でライバルのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)との同大会初対決が実現する可能性に注目が集まっていたが、フェデラー本人は「そのことについては考えもしなかった。僕は負けたから、それはもう起きない」とすると、「もちろん悔しいが、ファン・マルティンの方が勝利にふさわしかった」と続けた。

 今回の結果を受け、ナダルが世界ランキング1位の座を死守することが決定。第1シードのナダルは同日、ロシアの新鋭アンドレイ・ルブレフ(Andrey Rublev)に6-1、6-2、6-2で圧勝している。(c)AFP/Jim SLATER