【9月6日 AFP】ブラジルの警察当局は5日、汚職疑惑が持たれている同国の元大臣の関連先とみられるアパートの捜索で、10億円を超える額の現金が入ったスーツケースや段ボール箱を発見した。

 捜索が行われたのは、過去に国家統合相などを務めたジェデル・ビエイラ・リマ(Geddel Vieira Lima)氏が利用していたとみられる北東部サルバドル(Salvador)のアパート。見つかった現金があまりにも大量だったため、警察は現金計数機を7台使用しているという。

 当局は深夜、「3300万レアル(約11億6000万円)を超えたところまでは勘定した」と発表したが、数え終えるのには一晩かかる見込みだと明らかにした。

 リマ氏はこれまで政府の要職を務めてきたが、国営のブラジル連邦貯蓄銀行(Caixa Economica Federal)に関わる不正で捜査を受けている。

 リマ氏は最近まで現職のミシェル・テメル(Michel Temer)大統領の側近も務めていたが、政権を揺るがす一連の汚職スキャンダルが発覚後、7月に逮捕され、現在は自宅軟禁下にある。(c)AFP