【9月7日 AFP】(写真追加)北朝鮮が3日に行った6回目の核実験の実験場周辺で、複数の土砂崩れが起きているとみられることが分かった。米ジョンズ・ホプキンス大学(Johns Hopkins University)のシンクタンク、米韓研究所(US-Korea Institute)の北朝鮮分析サイト「38ノース(38 North)」が公開した衛星写真により明らかになった。

 38ノースが公表した衛星写真は4日に撮影されたもので、北朝鮮北東部の豊渓里(Punggye-ri)にある核実験場の実験前と後の様子が捉えられている。揺れによって山の斜面の複数の場所が崩れ、小規模ながら土砂が河床へと流れ込んだ様子が確認できるという。

 38ノースは今回の斜面の崩壊について、「北朝鮮がこれまでに実施した5回の実験のいずれよりも大規模で広範囲に及ぶ」と説明している。

 米地質調査所(USGS)によると、北朝鮮ソンジペガム(Sungjibaegam)の東北東24キロメートルの地点で核実験当日、震源の浅いマグニチュード(M)6.3 の「爆発」が観測され、数分後にもM4.1の揺れが観測された。それにより実験場付近の山が崩れ落ちたとみられ、また放射能漏れも懸念されている。(c)AFP