中国の原発開発を違法支援、台湾系米国人に禁錮2年 連邦地裁
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【9月1日 AFP】米テネシー(Tennessee)州の連邦地裁は8月31日、中国での原子力発電技術の違法な開発で共謀したとして台湾生まれの米国人の男に禁錮2年の有罪判決を言い渡した。米司法省が発表した。
判決を受けたのは、台湾生まれで米国に帰化した何則雄(音訳、Szuhsiung Ho、別名アレン・ホー、Allen Ho)被告(66)。今年1月に罪を認めており、判決では釈放後1年間監視を受けることと罰金2万ドル(約220万円)の支払いも命じられた。
ホー被告は昨年4月、雇用主の中国国営の原子力大手、中国広核集団(CGN)と、米デラウエア(Delawar)州に本社を置く自身の企業エネルギー・テクノロジー・インターナショナル(Energy Technology International 、)とともに起訴された。
検察によると、ホー被告は1997年から2016年にかけて、CGNが原子炉の構成要素の設計・製造を短時間かつ安価なコストでできるように米国を拠点に活動するエンジニアを引き抜いた。対象となった要素には、最先端の核燃料集合体、炉内検出器システム、原子炉関連のコンピューターコードの処理などが含まれていた。
ホー被告は米国の専門家を手配して、CGN向けの「特別な核物質」(司法省)の生産で技術支援を行えるようにもした。(c)AFP