米国、ロシア公館閉鎖を命令 サンフランシスコの総領事館など
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【9月1日 AFP】米国は31日、ロシアに対し、在サンフランシスコ(San Francisco)総領事館などの在米公館施設3か所を2日以内に閉鎖するよう要請した。ロシアによる同国駐在米外交官の大幅削減に報復した形だ。
閉鎖の対象となったのは、サンフランシスコの総領事館に加え、ロシアが大型複合大使館施設を置く首都ワシントン(Washington D.C.)の大使館事務局別館と、ニューヨーク(New York)にある領事館別館。米国務省は、この決定は「同等性の精神」によるものだと説明。閉鎖は9月2日までに実行する必要があるとした。
ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は1月の就任時、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)政権との関係を改善したい意向を表明。しかし、ロシア政府が昨年の米大統領選挙に介入したとの疑惑をめぐり、米議会が新たな対ロ経済制裁を科したことを受け、プーチン大統領は7月、報復措置として米外交官の大幅削減を要請した。
ロシア外務省は声明を出し、レックス・ティラーソン(Rex Tillerson)米国務長官からセルゲイ・ラブロフ(Sergei Lavrov)ロシア外相への電話で、領事館閉鎖の要求を伝えられたことを明らかにした。ラブロフ氏はこれに対し、「2国間関係における緊張の高まりに遺憾の意を表明した」という。(c)AFP