【8月31日 AFP】米航空宇宙局(NASA)によると、過去1世紀以上の間に地球に接近した中で最大の小惑星が9月1日、地球のそばを通過する。地球から約700万キロという異例の近距離まで接近するが、衝突の危険性はないという。

 1981年に発見されたこの小惑星は、近代看護の生みの親として知られる19世紀の英看護師フローレンス・ナイチンゲール(Florence Nightingale)にちなんで「フローレンス」と名づけられた。

 NASAは声明で、フローレンスのサイズについて「地球からこれほど近い距離を通過する小惑星としては、1世紀以上前に最初の地球近傍小惑星が発見されて以来で最大」としている。

 幅約4.4キロのフローレンスは最大級の地球近傍小惑星で、その大きさはエジプトのピラミッド30基分に相当する。NASAによると、フローレンスがここまで地球に接近するのは1890年以来初めてで、次回の最接近は2500年以降になる見通しだ。(c)AFP