韓国における昨年の出生率、1.17に OECD加盟国で最低
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【8月30日 AFP】韓国統計庁(Statistics Korea)は30日、同国における2016年の合計特殊出生率(1人の女性が生涯に産む子どもの数)が1.17だったと発表した。厳しい競争社会かつ仕事中毒がまん延する韓国で、晩婚化が進む現状が浮き彫りになった形だ。
韓国統計庁によると、同国の2016年の合計特殊出生率は2015年から5.4%減少し、1.17に落ち込んだ。この数字は経済協力開発機構(OECD)加盟国中で最も低い。
アジア4位の経済規模を誇る韓国は、若者人口や労働年齢人口が減少する一方、高齢者人口が急増しており、人口統計おいて憂慮すべき変動に直面している。
韓国統計庁の昨年の報告書によると、2015年には韓国の人口5000万人のうち約650万人が65歳以上の高齢者だったが、今後10年で韓国人の5人に1人が高齢者になるとみられている。
しかし不動産価格の急騰や就職難などが原因で、多くの若い韓国人女性が結婚や出産を先延ばしにしており、当局による最新のデータによると、2015年の平均初産年齢は31.2歳だったものの、昨年は31.4歳となっていた。(c)AFP