【9月3日 CNS】中国の映画監督チェン・カイコー(Kaige Chen)による映画『空海-KU-KAI-』が12月22日に中国で公開されることが決まった。ホアン・シュアン(Huang Xuan、黄軒)、染谷将太(Shota Sometani)、松坂慶子(Keiko Matsuzaka)、阿部寛(Hiroshi Abe)らが出演する。制作側は日本語版の予告編を発表し、中国唐時代の都・長安(Chang'an)の街を丸ごと再現したセットは、「空前絶後」「豪華絢爛」だとPRした。

『空海-KU-KAI-』の原作は、『陰陽師』などで知られる作家夢枕獏の人気ファンタジー小説『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』。あらすじは、人間の言葉を話す化け猫が長安の町を脅かし、ホアン・シュアン演じる詩人・白楽天と染谷将太演じる僧侶の空海が、力を合わせてその謎に迫り、隠された真相を暴いていく物語。

 最新の30秒間の日本語版予告編ではごくわずかしか公開されておらず、俳優陣のごく一部が紹介されている。唐の都の全景と大殿前に立つ詩人・白楽天、チャン・ロンロン(Zhang Rongrong、張榕容)演じる美しき楊玉環(楊貴妃)、阿部寛演じる阿倍仲麻呂と、吹雪の中を杖を持ち笈(おい)箱を背負って歩く、染谷将太演じる僧侶・空海。長い旅の始まりを予感させる。予告編は緊張感のある音楽と共に、人物や風景がどんどん切り替わり、物語の複雑さや謎の多さを物語っている。

 同作品は、『さらば、わが愛/覇王別姫(Farewell My Concubine)』『始皇帝暗殺』を監督したチェン・カイコーの第15作目の長編映画となる。1000年以上も昔の唐時代の最盛期を再現するために、湖北省(Hubei)襄陽市(Xiangyang)に美術チームを駐在させ、6年かけて等倍のの長安の街を作り上げた。総制作費は150億円。

 中国語タイトルは『妖猫伝』。日本では、2018年2月に公開される予定だ。(c)CNS/JCM/AFPBB News