沖縄生まれ米国育ちの陸上ペルー代表選手、自宅プールで死亡
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【8月30日 AFP】(訂正)米国を拠点に活動していた沖縄生まれの中距離ランナーで、2016年のリオデジャネイロ五輪にペルー代表として出場したデビッド・トーレンス(David Torrence)選手が、自宅で死亡しているのが発見された。31歳だった。
地元メディアの報道によると、トーレンス選手は28日、自宅アパートのプールの底に沈んでいるところを発見された。死因は現在も調査中だという。訃報を受け、米国の陸上界は哀悼の意を表している。
全米陸上競技連盟(USATF)はツイッター(Twitter)に「陸上界は本日、偉大な友人にして選手を失いました」と投稿。有力ランナーで友人のカイル・マーバー(Kyle Merber)も、「われわれはきょう、素晴らしい選手であり、何より最高の友人だった人物を失った」とコメントした。
沖縄で生まれたトーレンス選手は、米国で育ち、数年間は同国代表として大会に出場していたが、2016年に母親の出身国ペルーの代表選手として戦う意思を表明していた。
リオ五輪では男子5000メートルに出場し、優勝したモハメド・ファラー(Mohammed Farah、英国)から約40秒遅れの最下位だったものの、決勝に進出していた。
トーレンス選手はまた、2016年に薬物違反絡みでスペインの警察当局に逮捕されたジャマ・アデン(Jama Aden)コーチの捜査にも関わっており、短期間ながら師事したアデン氏について、情報を調査当局に流したことを明らかにしていた。アデン氏は、エチオピアのゲンゼベ・ディババ(Genzebe Dibaba)をはじめとする数多くの選手を指導していた。(c)AFP