【9月3日 CNS】インターネット上に中国人の元慰安婦の老女の泣いている写真を元にした「我真的委屈啊(本当に心が痛い)」や「无语凝噎(声も出ないほど悲しい)」など、チャット上で流行っているセリフが添えられた「慰安婦シリーズ」の実写スタンプがアップロードされ、世間の強烈な怒りを買った。上海警察によると、この実写スタンプを製作した上海(Shanghai)顔絵科技有限公司は8月27日、行政処分を受けたという。

 上海警察は、インターネット巡回中にこの慰安婦の実写スタンプを発見し、厳重に監視・調査を開始した。調査の結果、このスタンプを製作した同社は、商業効果と経済利益のために道徳の最低ラインを越え話題性のみを追求。民族感情を顧みず、注目を集めるために違法に製作し、慰安婦の老人の写真を面白おかしく脚色し、元慰安婦の人たちの苦難の歴史イメージと社会評価に対し悪影響を及ぼしたと判断された。同社と社員に対し、法に基づいて調査を実施し処分すべきだとした。

 連日に及ぶ調査と証拠捜査の末、上海市公安局・黄浦(Huangpu)分局は『コンピューター情報インターネット国際ネットワーク安全保護管理法』の規定に従い、上海顔絵科技有限公司に対し、警告と1万5000元(約24万6000円)の罰金とネットワーク停止、コンピューターのシャットダウンのほか、2か月の改善を行う行政処分を企業法定代表人の丁氏に確約させた。また、同氏と関連責任者の李、趙、葛の各氏に対し、教育訓戒処分を科した。警察の訓戒教育の下、丁氏らは自分たちの犯した違法行為を認め、その行為の性質を深く反省し誠実に悔い改めると表明しているという。(c)CNS/JCM/AFPBB News