【9月1日 CNS】バックヤードのキッチンにはネズミがそこかしこに出没。従業員は掃除用のちりとりを食器と一緒に洗っていたり、火鍋の具材をすくう穴じゃくしを使って下水の掃除をしたり─。中国メディアの報道によると8月25日、北京(Beijing)の火鍋料理の有名チェーン店「海底撈(カイテイロウ、Haidilao)」勁松支店、太陽宮支店での衛生状態が劣悪だったことがわかった。

 四川海底撈飲食株式有限公司は同日午後、公式ウェイボー(微博、Weibo)で事実を認めて謝罪。報道された問題について、会社としては非常に恥じており、お客様に対して誠に申し訳がなく、すべての支店で改善を図ることと、相応の経済・法的責任を負う、と発表した。

 北京市食品薬品監督管理局(Beijing Food and Drug Administration)は、直ちに上記2店舗を調査。現在、勁松支店と太陽宮支店は営業停止処分が下されている。また、同社北京エリアの責任者を呼んで面談を行い、同社に対し、企業の責任を厳格に履行し、社会責任や各支店での教育、管理・監督と制約を強化し、全力で食品安全を確保するよう求めた。

 同局飲食サービス監視処の責任者の段志永(Duan Zhiyong)氏は、「我々は主に3つの面を検査した。1つは食品処理場。食品などの粗加工、料理や食べ物を用意する場所、食事用具洗浄・消毒と清掃場所、食品倉庫などの衛生状況。2つ目は食品加工作業の過程で、『飲食サービス食品安全作業規範』の要求に合っているかどうか。3つ目は飲食器具の洗浄・消毒設備の衛生状況と洗浄消毒効果や防護設備や駆除措置についてだ」と説明した。

 同局は、引き続き飲食店の検査を強化し、違法行為を発見した場合は法に従い、より厳しく取り締まる方針だ。(c)CNS/JCM/AFPBB News