インドの宗教指導者に禁錮20年、女性信者への性的暴行で
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【8月28日 AFP】(更新)インドの裁判所は28日、女性信者2人に対する性的暴行で有罪判決を受けた宗教指導者ラム・ラヒム・シン(Ram Rahim Singh)被告(50)に対し、合計で禁錮20年の量刑を言い渡した。インド中央捜査局(CBI)が明らかにした。この事件をめぐっては、シン被告に有罪判決が言い渡された際、反発した信者らが暴徒化し、38人が死亡している。
多くの信者を集める「デラ・サチャ・サウダ(Dera Sacha Sauda)」教団を率いるシン被告は、同国北部ハリヤナ(Haryana)州にある広大な敷地を持つ教団本部で女性2人に性的暴行を加えたとして、25日に有罪判決を受けた。うち1件は、1999年の犯行とされる。
AFPの電話取材に応じた被告側の弁護士は先に、シン被告に禁錮10年の判決が言い渡されたと述べていたが、CBIによると被告には禁錮10年が2件、累計20年の刑が下された。
被害者側の弁護士は、「性的暴行を受け、殺されたか、あるいはおびえきっているために名乗り出て証言できない被害者が少なくとも48人いると考えている」と明かし、より重い量刑が下されるよう、連邦捜査局にさらなる捜査を求めるとしている。
25日に有罪判決が下された際には、数万人の信者らが集結し、車への放火や治安部隊と衝突するなどの暴力行為に及んだ。当局は同様の事態が繰り返される恐れがあるとして、シン被告が勾留されているハリヤナ州ロータク(Rohtak)市内に厳重な警備を敷いている。(c)AFP/Prakash SINGH