【8月28日 東方新報】台風14号(アジア名:パカー、Pakhar)は27日午前9時、中国・広東省(Guangdong)台山市(Taishan)東南部沿岸に上陸した。

 この影響により、広東省では多くの高速道路が封鎖された。同省では避難所が7425か所開設された。また、広東の観光スポット235か所が営業を停止し、約31000人の観光客が分散して避難した。

 深セン(Shenzheng)、恵州市(Huizhou)、汕尾市(Shanwei)、珠海市(Zhuhai)、中山市(Zhongshan)、江門市(Jiangmen)、河源市(Heyuan)、梅州市(Meizhou)では局地的な大雨に見舞われた。深セン羅湖区(Luohu)と塩田区(Yantian)では道路が浸水し、街路樹が倒れ、看板の落下や海水が濁るなどの影響が出た。広東省の121か所の観測地点では、26日午前8時から27日午後4時までの間で、100~250ミリメートルの雨量を記録した。

 地元当局などによると、この台風で香港(Hong Kong)とマカオ(Macau)では70人がけがをした。

 台風14号は同日午後3時、すでに広東省から離れており、広西チワン族自治区(Guangxi Zhuang Autonomous Region)岑渓市(Cenxi)に接近している。広東省三防(Sangfang)は同日正午、警戒レベルを一段階下げた。

 いっぽう、巨大台風13号(アジア名:ハト、Hato)は、中国・マカオ(Macau)で多くの死傷者や財産の損失を引き起こしたことから、マカオ特別行政区の崔世安(Fernando Chui)長官は『マカオ特別行政区基本法』『マカオ特別行政区駐屯軍法』に基づき、中央政府にマカオ駐屯軍の災害救助派遣を要請し、中央政府も派遣を決定した。マカオ駐屯軍は25日から、政府や市民と協力し、災害後の復興支援活動を進めている。

 台風の被害によって、マカオ市民の仕事や生活に深刻な影響が及んでいる。マカオ特別行政区政府はすでに各種措置を取り、積極的に各部署に応対させ、台風によって生じた損害を減らす努力をしている。(c)東方新報/AFPBB News