亀海、コットに完敗でSウエルター級タイトル獲得ならず
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【8月27日 AFP】ボクシング、WBO世界スーパーウエルター級王座決定戦が26日、米カリフォルニア(California)州ロサンゼルス(Los Angeles)郊外のスタブハブ・センター(StubHub Center)で行われ、亀海喜寛(Yoshihiro Kamegai)は判定0-3でミゲル・コット(Miguel Cotto、プエルトリコ)に敗れ、王座獲得はならなかった。
スタブハブ・センターの屋外リングで行われた試合は、お互いにパンチを繰り出す展開となり、亀海も気持ちの強さは見せたものの、最後はコットが120-108、119-109、118-110の判定3-0で完勝を収めた。
亀海は開幕のゴングからコットに接近し、相手にロープを背負わせて右のパンチを何発か打ち込んだものの、逆にコットから重いパンチを返されると、最後は大ぶりの左フックが顔面をかすめて初回を終えた。
その後も亀海はコットの厳しい打撃を何発も浴び、5回には強烈な右を食らって頭がのけぞったが最後まで戦い続けた。コットも「彼はタフなファイター、タフな相手だった。5、6ラウンドを終えた頃には、倒すのは難しいと感じていた」と話した。
それでも、気持ちは折れてはいなかったものの、亀海の方にもコットにダメージを与えるだけの体力は残っておらず、最後はコットが大差で判定勝ちを収めた。
サウル・アルバレス(Saul Alvarez、メキシコ)に敗れてWBCミドル級のベルトを失った2015年11月以来、久しぶりの実戦だった36歳のコットは、2017年中にあと1戦してから引退する考えに変わりはないと断言した。
「自分ももう36歳で、10月29日には37歳になるし、十分だと思っている。ボクシングはもう十分だ。12月にあと1戦して、それがすべてになるだろう」
最終戦の対戦相手について問われると、コットはトレーナーのフレディ・ローチ(Freddy Roach)氏に答えを任せた。するとローチ氏は、9月16日に激突するゲンナディ・ゴロフキン(Gennady Golovkin、カザフスタン)対アルバレス戦の勝者と対戦する可能性をにおわせた。
ローチ氏は、「われわれは誰からも逃げない。華々しくリングに別れを告げる」と話している。(c)AFP