ブリュッセルの兵士襲撃でISが犯行声明、ベルギー
このニュースをシェア
【8月27日 AFP】ベルギーの首都ブリュッセル(Brussels)中心部で25日に発生した刃物を持った男による兵士襲撃事件で、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が26日、犯行声明を出した。ISは傘下の通信社アマック(Amaq)を通じて「ブリュッセルで刃物による襲撃作戦を実行したのはIS兵士の1人だ」と主張した。
25日の事件では、男に刃物で襲われた兵士1人が軽傷を負った。男はその場で兵士に撃たれて死亡した。事件について当局は「テロリストによる殺人未遂事件」との見方を示し、ブリュッセルのフィリップ・クロース(Philippe Close)市長は「単独犯」による犯行だと語った。
ブリュッセルでの事件の数時間後には英ロンドン(London)でも、バッキンガム宮殿(Buckingham Palace)前で警官3人が長さ約1.2メートルの刃物を持った男に襲われ軽傷を負う事件があった。容疑者の男は警官に取り押さえられ、テロリズム法に基づいて逮捕された。これにより男はロンドンの警察署内で14日間、身柄を勾留される。
欧州では2年ほど前から襲撃事件が相次ぎ死傷者も出ている。17日にもスペインで車両が通行人に突っ込む事件が相次ぎ15人が死亡。フィンランドでも18日、通行人が男に刃物で刺され2人が死亡している。
欧州での襲撃事件の大半でイスラム過激派が犯行声明を出しており、欧州の広い範囲で警戒態勢が強化されていた中で、新たにブリュッセルとロンドンで襲撃事件が起こった格好だ。(c)AFP/Cedric Simon with James Pheby in London