トンガ国王、議会の解散命じる 11月までに選挙 ポヒバ首相解任
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【8月26日 AFP】太平洋(Pacific Ocean)地域唯一の王国、トンガのツポウ6世(Tupou VI)国王は25日、議会の解散を命じ、アキリシ・ポヒバ(Akilisi Pohiva)首相は解任された。
トンガの内閣法制局は、議会を解散し選挙を実施して今年11月16日までに新たな議員を選出することを命じる、国王が署名した命令書を公布した。
命令書は、ツポウ6世が議会のトゥイバカノ(Tu'ivakano)議長の助言を受けて解散を命じたことは明らかにしているが、前例のない今回の措置に踏み切った理由は示していない。
トンガは近年、民主的な代議制を推進してきた。議会(一院制 定員26人)は、貴族代表の世襲議員9人と普通選挙で選ばれる国民議員17人から成っている。
かつて民主化運動の活動家として知られ、2014年に民間出身者として初めてトンガの首相になったポヒバ氏は今年、国家指導者の職務を遂行する能力に欠けているとして貴族議員らから不信任決議案を提出されたが、同決議案は否決されていた。