【8月31日 CNS】中国警察は25日、国際指名手配中で中国国内に潜伏していた米国籍のナクアン・ファーガソン(Naquan Ferguson)容疑者を、米国の法執行部門の求めに応じて広州白雲国際空港(Guangzhou Baiyun International Airport)で米国警察に引き渡した。ファーガソン容疑者は、米国司法当局により本国へ護送された。

 中国警察は今年6月と8月にも、米国からの要求に基づき、中国に逃亡している可能性があった米国籍の刑事犯と経済犯それぞれの引き渡しに協力した。中・米両国の法執行部門の連携が、また成果を挙げた。

 ファーガソン容疑者は2011年9月、仲間と共にアメリカのコネティカット(Connecticut)州の宝石店に押し入って貴金属を盗んだ。13年6月に逮捕され、「答弁取引(plea bargain)」が成立した結果、銃の不法所持罪と凶暴強盗、住居侵入、窃盗の罪で懲役8年6月、執行猶予9年6月が言い渡されたのち、14年10月に逃亡した。国際刑事警察機構(ICPO)により翌15年5月、国際指名手配された。

 ファーガソン容疑者は今年2月に広州(Guangzhou)へ潜入したとみられ、米国は中国警察へ協力調査請求を提出。中国警察は即座に極秘捜査を行い、犯人を確保した。

 中国公安部の責任者によると、「中国警察と海外諸国の警察との連携がここ数年でより緊密になってきた。今回、半年という短期間で犯人を確保できたことで、国際犯罪に対しても容赦せず取り締まる姿勢を示すことができた。また、法に従う態度、相互信用、連携、共に勝つ、の精神で国際逃亡犯を取り締まることも証明できたのではないか」としている。(c)CNS/JCM/AFPBB News