【8月25日 CNS】強力な台風13号(アジア名:ハト、Hato)は23日正午ごろ、中国・広東省(Guangdong)珠海市(Zhuhai)南部の沿岸地域に上陸、香港(Hong Kong)、マカオ(Macau)地区で大きな被害が出ている。24日夜までの間に、マカオでは8人が死亡、153人が重軽傷を負ったほか、広西チワン族自治区(Guangxi Zhuang Autonomous Region)で2人が死亡した。

 中国・中央気象台の発表によると、台風13号の影響により、22日正午から23日正午の間で、広東省中部、中東部沿岸地区と、福建省(Fujian)東南部、広西チワン族自治区南部、香港の一部地域で累計50ミリメートルを超える雨量を計測。局地的には100~165ミリメートルを記録した。

 台風13号のマカオ上陸時の最大風速は61.2メートル。1999年のマカオ返還以来、最高レベルの警戒状況となった。このほか、珠海、香港、珠江(Pearl River)河口付近、海域諸島などで風速50.1~56.1メートルを記録。また、深セン市(Shenzhen)と江門市(Jiangmen)では風速32.6~41.4メートルを記録した。

 台風の影響を受けて、海上や陸上、空の交通はすべてまひ状態で、海水も陸地になだれ込んできている。

 マカオでは24日午後6時30分、マカオ特別行政区の崔世安(Fernando Chui Sai On)長官ら幹部が同行政区本部で記者会見を行い、台風13号に対する善後策を発表した。記者会見に先立ち、台風で亡くなった人たちに向けて1分間の黙祷をささげた。