ツイッター買収でトランプ氏の投稿阻止を 元CIA工作員が募金開始
このニュースをシェア
【8月24日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領のツイッター(Twitter)による発信を止めようと、元米中央情報局(CIA)工作員の女性が異例のクラウドファンディングを始めた。集めた資金で米ツイッター社の経営権を握り、トランプ氏のアカウントの停止へ圧力をかけようという試みだ。
「そろそろ彼を止めなくてはいけない」。CIAの秘密工作員だったバレリー・プレイム・ウィルソン(Valerie Plame Wilson)氏は、クラウドファンディングサイト「ゴー・ファンド・ミ―(GoFundMe)」でこうアピールしている。
「白人至上主義者をつけあがらせたり、ジャーナリストへの暴力をあおったりと、彼(トランプ氏)のツイートは米国に損害を与え、人々を危険にさらしている。北朝鮮との核戦争が現実に起きかねない事態になるに及んで、彼のツイートの危険性は新たなレベルに達した」
プレイム氏の計画は単純だ。10億ドル(約1090億円)を集めて運営会社ツイッターの過半数の株式を購入し、議決権を行使してトランプ氏のツイッターアカウントを停止するよう圧力をかける、というものだ。もっとも、実現する見込みは薄い。
プレイム氏は「トランプ氏が持つ最も強力なメガホンを取り上げ、恐ろしい核戦争を防げるなら安いものだ」と書いている。
クラウドファンディングは先週に始まり、23日時点で6000ドル(約65万円)を集めた。1人当たりの寄付の最高額は100ドル(約1万900円)。
プレイム氏の米外交官の夫は、イラクの大量破壊兵器保有疑惑をめぐりジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)政権はうそをついていると批判。2003年、報復として政権側から同氏がCIAの秘密工作員であることを暴露された。以後はメディアにたびたび出演している。(c)AFP