米、パラオにレーダー設置へ 西太平洋の監視能力を強化
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【8月24日 AFP】米国防総省は23日、太平洋(Pacific Ocean)の島国パラオに監視用レーダーシステムを設置する計画を発表した。北朝鮮のミサイル発射計画をめぐって揺れる西太平洋に対する米軍の監視能力強化につながる動きだ。
米国防総省とパラオ政府は共同声明で、レーダー塔の設置場所の選定が最終段階に入っていることを明らかにした。環境への影響を最小限にとどめることを念頭に決定するとしている。
人口2万2000人のパラオは独立国だが、独自の軍隊は持たず、米国が両国政府の合意の下でパラオの安全保障を担っている。ただ、現時点でパラオに駐留する米軍部隊はない。
パラオは、米領グアム(Guam)の南西約1300キロに位置する。北朝鮮は今月、グアム島周辺へのミサイル発射計画を発表して米国を脅迫し、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が「炎と怒り」の報いを招くと警告していた。
ただ、共同声明によればパラオへのレーダー設置計画は、米朝の緊張が高まる前の7月18日に米国から提案されたものだという。(c)AFP