【8月26日 CNS】スタンダードチャータード銀行(Standard Chartered Bank)中国は21日、同行クレジットカードにウィーチャットペイ(WeChat Pay)システムを全面的に導入すると発表した。ウィーチャットペイが企業向けのeコマースソリューションを提供すると発表してから、初めての外資系銀行による採用となる。

 中国はモバイル決済、「場景式金融サービス(テクノロジーによる従来のサービスに対応できる金融サービス)」などにおいて、世界でも先を行く。国連開発計画(UNDP)のレポートによると、中国のモバイル決済マーケットの規模は2016年、2兆9000億ドル(約318兆円)に達し、4年間で20倍にもなったが、利用者は中国国内に集中している。

 スタンダードチャータード銀行中国個人金融部の朱亜明(Zhu Yaming)董事総経理は、「当行のクレジットカードにウィーチャットペイシステムを導入することで、中国のモバイル決済方法がより多くの外国人ユーザーに受け入れられるだろう。中国のモバイル決済は猛スピードで発展しており、世界の金融消費モデルに影響を与え続けている。我々はテンセント(Tencent)のような前進的な科学技術を有する中国企業と協業することで、世界の当行の顧客に対し、中国の金融サービスを活用した新しいサービスと活力を提供できると期待している」と述べた。

 テンセントの決済基礎プラットフォーム・金融アプリケーションオンライン決済プラットフォーム製品責任者の陳起儒(Chen Qiru)氏は、「中国のモバイル決済市場の急速な発展に伴い、ウィーチャットペイは国際金融機構との提携を強化し、国際化レベルを常に上げていく方針だ」と述べた。(c)CNS/JCM/AFPBB News