台風13号が中国南部に上陸、マカオなどで16人死亡
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【8月24日 AFP】(更新、写真追加)台風13号(アジア名:ハト、Hato)は23日、中国南部に上陸し、24日現在、マカオ(Macau)と広東(Guangdong)省で少なくとも16人が死亡、香港(Hong Kong)でも120人以上がけがをしている。
最も深刻な被害が出ているのがカジノで有名なマカオで、これまでに8人が死亡した。
地元メディアの報道によると、市内では大規模な洪水により車が水に漬かり、人々が泳ぐ姿もみられた。市内に立ち並ぶ大型カジノ施設は非常用発電機で営業を継続。情報筋によると、各施設では空調が止まったり、照明が不十分となったりする事態に見舞われている。一部地域では23日夜も停電が続いた。
香港紙・蘋果日報(Apple Daily)オンライン版に掲載された動画には、地下駐車場に水が流れ込み、ごみやがれきの散乱する水に首までつかった人びとがパニック状態で叫びながら移動している様子が映っている。
地元紙マカオ・ポスト・デイリー(Macau Post Daily)の編集者、ハラルト・ブリューニング(Harald Bruning)氏はAFPの取材に応じ、過去30年間で経験した中でも最悪の台風だと説明。「水道が止まっているところもある。街はまるで攻撃を受けた後のようだ」と語った。
香港では当局が警報レベルを最も高い「シグナル10」に引き上げていた。このレベルの警報は過去20年で3回しか発令されていない。市内では男性(83)が犠牲になったとみられていたが、後に自殺だったことが判明した。
中国国営の新華社(Xinhua)通信によると、広東省では2万6817人が仮設の施設に避難。200万近くの世帯が短時間の停電に見舞われた。(c)AFP/Aaron TAM/Laura MANNERING/Elaine YU