デンマークの切断遺体、女性記者と確認 潜水艇取材中に行方不明
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【8月23日 AFP】(訂正)デンマークで自作潜水艇の取材をしていたスウェーデン人女性ジャーナリスト、キム・ウォール(Kim Wall)さん(30)が潜水艇内で死亡したとされる事件で、海に浮かんでいたところを発見された頭部のない女性の胴体が、ウォールさんのものと確認された。地元の警察当局が23日、発表した。
コペンハーゲン(Copenhagen)の警察当局はツイッター(Twitter)で、「胴体から検出されたDNA型はキム・ウォールさんのものと一致した」と発表した。
頭部と手足が故意に切断された女性の胴体は21日、コペンハーゲンの南方約50キロに位置するケーエ湾(Koge Bay)で発見されていた。
この事件では、デンマーク人の発明家、ピーター・マッセン(Peter Madsen)容疑者が逮捕されている。ウォールさんは今月10日にマッセン容疑者が自作した潜水艇「ノーチラス(Nautilus)」号内で同容疑者にインタビューを行い、それ以降行方不明となっていた。
警察が発表したマッセン容疑者の供述によると、ウォールさんは潜水艇内の事故で死亡し、同容疑者が遺体をコペンハーゲン南部のケーエ湾に遺棄したという。
コペンハーゲン警察の殺人事件担当の責任者、イェンス・モラー・イェンセン(Jens Moller Jensen)氏は記者会見を行い、複数の傷がついた胴体は、金属の物体に結び付けられていたとし、沈ませるためだったとみられると述べた。
現在、警察は発見されていない体の他の部位を捜している。イェンセン氏によるとウォールさんの死因はいまだ不明だという。(c)AFP/Ilgin KARLIDAG