ボコ・ハラム、自爆攻撃での子ども利用が急増 ユニセフが非難
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【8月23日 AFP】国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)は22日、ナイジェリアのイスラム過激派組織「ボコ・ハラム(Boko Haram)」が同国北東部での自爆攻撃に子どもたち、主に少女たちを利用するという「残虐な」ケースが急増しているとして非難する声明を発表した。
ユニセフの声明によると、今年に入ってナイジェリア北東部で行われた自爆攻撃で子ども83人が動員され、既に2016年の総数の4倍に上っている。うち55人は少女で、多くは15歳未満。残りは少年が27人、少女と一緒にいた乳児1人という。
2014年以降では、同国北東部では計125人の子どもたちが自爆攻撃に利用されたという。
ユニセフは、子どもたちは「加害者ではなく、人間爆弾として利用された被害者」だと強調。また、こうした攻撃で子どもたちを利用することは、ボコ・ハラムから解放および救出された、もしくは逃亡した子どもたちに対する疑念や恐怖を生み、「捕らわれの身から何とか逃れた多くの子どもたちが、地域社会に戻ろうとしても拒否され、さらなる苦痛を受ける」と指摘している。(c)AFP