【8月23日 AFP】香港(Hong Kong)は23日、強い台風13号(アジア名:ハト、Hato)の接近による暴風雨のために証券取引所が閉鎖され、空の便数百便が欠航し、街がまひしたことを受けて、警報を最高レベルに引き上げた。

 香港の気象台は23日午前9時10分(日本時間同10時10分)、警報レベルを最高のシグナル10に引き上げた。シグナル10が発令されたのは5年ぶりで、香港が英国から中国に返還された1997年以降でもわずか3回しかない。

 台風13号は珠江デルタ(Pearl River Estuary)に接近しており、23日午後に香港の西約100キロ圏内に上陸するとみられている。

 香港は7月から10月にかけて台風に見舞われるが直撃されることは少ない。香港を直撃した最強の台風は1962年の台風16号(アジア名:ワンダ、Wanda)で、風速約79メートルを記録した。130人が死亡し、住宅数千棟が破壊され、7万2000人が家を失った。

 それ以来、香港は超高層ビルも風を受け流せる構造としたり、広範な防災手順を定めたりするなどの台風対策を推進した結果、台風による死者はめったに出なくなった。(c)AFP