【8月22日 AFP】チリ政府は21日、絶滅が危惧されるフンボルトペンギンなどを保護するため、同国北部コキンボ(Coquimbo)で計画されていた鉄鉱石の採掘プロジェクトを却下する判断を下した。このプロジェクトは国内企業が25億ドル(約2700億円)を投じ、搬出用の港も建設する予定だった。

 チリの閣僚委員会は環境保護の対策が不十分だと指摘。環境活動家の警告に同調する形となった。

 マルセロ・メナ(Marcelo Mena)環境相は「補償対策が不十分で(フンボルトペンギンのような絶滅が)心配される種の保護を担保できない」と述べた。

 コキンボは、多くの野生動物が生息する3つの島から成る保護区の南方沿岸に位置している。(c)AFP