英ビッグベンが鳴り納め、大規模改修のため4年間停止
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【8月22日 AFP】英ロンドン(London)の観光名所として知られる国会議事堂の大時計(愛称ビッグベン Big Ben)が、21日をもって鐘の音を止めた。大規模改修のため4年間停止する。
時計台の前には、鳴り納めとなった正午の鐘を聞くため、地元住民や観光客、国会議員ら約1000人が集まった。曇り空の下で鐘が12回鳴り終わると、集まった人たちから大きな拍手と歓声が上がった。
今回の停止期間は鐘が設置されてからの157年間で最も長く、英国が欧州連合(EU)離脱などの大きな変化に直面する中、安定性の象徴として愛されてきた鐘の音が一時的とはいえ失われることには反発も出ている。
停止の理由は、改修作業員が長期にわたり鐘の大音量にさらされると聴覚が損なわれる恐れがあるため。
一方、議員らからは、改修作業の実施に同意した際には、鐘が4年間も停止されるとは聞いていなかったとの批判が出ている。テリーザ・メイ(Theresa May)首相も停止に不満を表明。さらに、下院は停止期間を見直すとしている。
ただし、現在の計画でも、戦没者を追悼する11月の「リメンバランス・サンデー(Remembrance Sunday)」や大みそかには、鐘を鳴らす予定だという。(c)AFP/Robin MILLARD