【8月21日 AFP】ノルウェー第2の都市ベルゲン(Bergen)にあるベルゲン博物館(University Museum of Bergen)は20日、バイキングに関連する品400点が盗まれたことを明らかにした。館長は文化財として「計り知れない」損失だと嘆いている。

 ヘンリック・フォンアーヘン(Henrik von Achen)館長によると、盗難は今月11日から13日の間に起きたと推定されている。館長はAFPに「もし返還されなければ、200年に及ぶノルウェーの博物館史上、群を抜いてひどい出来事」と述べている。

 盗まれたのは宝飾品のような小さな金属製の品が大半。金銭的な価値はなく、金属の価値もたいしたものではないが、「文化史的な価値はとても大きく、計り知れない」(館長)

 犯人らは建物正面の足場をつたって館内に侵入。盗まれた品は14日に警備が厳重な場所に移すため、一時的にそのフロアに保管されていたという。

 アーヘン氏は「(安全)対策が不十分だった。警備をさらに厳重にしておくべきだった」と悔やんでいる。

 警察は国外の機関と連携して捜査を行っている。博物館側は盗まれた品の転売を難しくし、発見を容易にしようと、すべての画像をソーシャルメディアで公開した。(c)AFP