米サイバー軍、統合軍に昇格へ ネット上の防御・攻撃に軸足
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【8月19日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は18日、米サイバー軍(US Cyber Command)の統合軍への昇格を米軍に命じた。ネット上の防御・攻撃を重視していく戦略だとみられる。
サイバー軍は2009年の創設以来、米戦略軍(US Strategic Command)の傘下に置かれてきたが、昇格で戦略軍、特殊作戦軍(US Special Operations Command)、各地域の統合軍と同格の統合軍となり、統合軍の数は10になる。
これまで米国のサイバー戦は、主に電子情報収集機関である国家安全保障局(NSA)の下で行われてきた。サイバー軍の本部はメリーランド(Maryland)州フォートミード(Fort Meade)に置かれており、最終的には133チーム、約6200人の編成となる。
ケネス・ラプアノ(Kenneth Rapuano)国防次官補(国土防衛・国際安全保障担当)によると、サイバー軍が完全に独立した統合軍となる具体的なスケジュールは決まっていない。
米上院軍事委員会(Senate Armed Services Committee)の委員長を務めているジョン・マケイン(John McCain)上院議員は、サイバー軍の統合軍化は歓迎すべきことだが、サイバーセキュリティーのためになすべきことはなお多く、サイバー空間における脅威の抑止と対処について明確な方針と戦略を立案する必要があると指摘した。(c)AFP