白昼の繁華街を襲った惨劇 バルセロナ襲撃、目撃者が語る
このニュースをシェア
【8月18日 AFP】スペイン東部カタルーニャ(Catalonia)州バルセロナ(Barcelona)で17日午後に起きた車突入事件では、多くの観光客で混雑していた同市最大の繁華街ランブラス(Las Ramblas)通りが、惨劇とパニックに襲われた。
現場からわずか100メートルの場所でスポーツ雑誌を売るシャビ・ペレス(Xavi Perez)さんはAFPに対し、「地面に人々が横たわり、周囲に人が集まっていた。人々が泣き叫んでいた」と語った。
警察当局は事件を「テロ攻撃」と断定。カタルーニャ州自治政府の内相は、13人が死亡、50人以上が負傷したと明らかにしている。
会議のため同市を訪れていた英スコットランド(Scotland)出身の著名人権派弁護士アーマー・アンワー(Aamer Anwar)さんは、現場に居合わせた外国人の一人だ。
アンワーさんはスカイニューズ(Sky News)に対し、「突然、衝突音が聞こえ、通りにいた人たちが皆、悲鳴を上げながら走り始めた」と説明。混乱とパニックに襲われた群衆の様子を語った。
「隣の女性が子どもたちの名前を叫んでいた」「文字通り30秒もしないうちに警察車両や救急車が集まり、銃を持った警官たちが出て来た。それから規制線が張られて、あっという間に外に出された」(アンワルさん)
このほか、セルヒオ(Sergio)とだけ名乗った別の目撃者は、男が1人逃げ出すのを見たと証言。「男がランブラス通りを走って行った。警察に追いかけられていて、金属でできた黒い物を落としたように見えた。拳銃みたいだった」とした。
また、隣の通りに住むトム・ゲラー(Tom Gueller)さんは、犯人の車が人混みを突っ切るのを見て、現場から逃げ出したと話している。
ゲラーさんは英BBCに対し、「悲鳴と、衝突音も少し聞こえた。それから人混みが二つに分かれて、(犯人の)車がランブラス通りの真ん中を猛スピードで走り抜けるのが見えた。その瞬間に、テロリストの襲撃か何かだと分かった」と語った。(c)AFP/Daniel BOSQUE