【8月18日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は17日のツイッター(Twitter)投稿で、南北戦争(American Civil War)の南部連合(Confederate States of America)に関連する記念物が米国各地で撤去されていることについて、米国の歴史と文化が「引き裂かれている」との見解を示した。

 トランプ氏は、バージニア(Virginia)州シャーロッツビル(Charlottesville)で12日に白人至上主義者らが開いた集会で起きた衝突について、反人種主義を掲げたデモ隊側にも同様の責任があると発言し、民主・共和両党からの激しい批判を浴びており、今回の投稿はそうした批判を一蹴した形となった。

 シャーロッツビルでの集会は、奴隷制を支持していた南部連合の指揮官ロバート・E・リー(Robert E. Lee)将軍の像の撤去計画に反対するものだった。事件では、集会に抗議するデモ隊に白人至上主義者とされる男(20)の車が突っ込み、32歳の女性が死亡、19人が負傷した。

 米国では事件後、南部連合指導者を称えた像などを撤去する動きが加速し、メリーランド(Maryland)州ボルティモア(Baltimore)などで記念碑が撤去されている。

 これを受けてトランプ氏は、ツイッターへの連続投稿で、南部連合に関する記念碑の撤去に反対する姿勢を表明。

「われわれの美しい像や記念碑が撤去され、われわれの偉大な国の歴史と文化が引き裂かれていくのを目にするのは悲しい」

「歴史を変えることはできないが、歴史から学ぶことはできる。ロバート・E・リー、ストーンウォール・ジャクソン(Stonewall Jackson)ときたら次は誰だ? (ジョージ・)ワシントン(George Washington)に(トーマス・)ジェファソン(Thomas Jefferson)か? とてもばかげている!」などと主張した。(c)AFP/Chris Lefkow